special

Dr.タウチのMM通信


【第12回】『メタルマックス』の未来

ついに本コラム「Dr.タウチの新MM通信」も最終回を迎えることになりました。
最後ということで、何について書こうか考えていたところに、株式会社KADOKAWA エンターブレインさんから紙の束がこじゃんと届きました。
そうです、『メタルマックス4 月光のディーヴァ』(以下、『MM4』)の公式サイトで、皆さんにお願いしたアンケートの結果です。
これが予想以上におもしろいものだったので、その一部を公開しましょう!

おっと、その前にひと言!
アンケートでは皆さんから本当にたくさんのご意見をいただきました。
うれしい声援もありましたが、その一方でたくさんのお叱りやご批判もあります。
もちろん、すべて目を通していますので、今後の参考にさせていただきます。
本当にありがとうございました!

いただいたご意見、要望の中から、まずはダウンロードコンテンツ(以下、DLC)に関してのお話しをしましょう。

DLCは、最新作の『MM4』から導入されました。
これについては、かなり賛否両論があったんですね。
実際、ユーザーからの反応はどうだったかというと、こんな結果が出ています。

発売直前のタイミングでは、DLCに対して否定的な反応が強かったので心配していたのですが、上のグラフを見る限り、少なくともお買い上げいただいたファンの皆さんには、おおむね好評だったようです。

いやー、ほっとしましたよ!
何ぶんDLCは『MM4』が初めてだったので、仕様を決めるのも手さぐり状態。
ボクたち開発スタッフ自身が、もしこのゲームのユーザーだったら、どんなものが欲しくて、どんなものはいらないだろうかと、さんざん考えた末に、あのラインナップが出来上がったのです。

ユーザーさんからは、ときどきこんな意見も聞きました。
「DLCにするくらいなら、最初から全部ROMに入れておけ!」……と。

ですが『MM4』のDLCは、本来ROMに入れるはずだったものを切り売りしているわけではありません。
すべてゲーム本編とは別に、DLCのためだけに、開発されたものなのです。

なんせ、予算も時間も本編を完成させるのがギリギリで、そのため『MM3』や『MM2R』にはあったミニゲームも削らなきゃならないくらいだったんですから。

『MM3』の主人公のドラムカン、『MM2R』のマリアやテッド・ブロイラー、そしてサーシャの弓道着衣装などが存在できるのも、DLCのための予算と時間が、本編とは別にあったからこそ、だったのです。

もちろん、ゲームとはいえ商品ですから、DLCの制作費用と収益のバランスも考えなければなりません。
なかには、サービスアイテムやプレイ時間を短縮できるものなどもありますが、それすらもデバッグなどの制作コストがかかっているんです。
例えばですが、DLCのWANTEDモンスターのオーロック様がクルマに乗っていないのも、制作コスト面での厳しさがあったからなのです。

もちろん、そんなことは開発側の事情であって、ユーザーさんには無関係、というのも承知しています。
それでも、限られた開発費の中から最大限におもしろいものを作り上げ、皆さんに届ける努力はしているつもりです。
どうか、このあたりの事情を理解していただけると、とてもありがたいのです。

えー、では改めまして、アンケートの結果を見ていきましょう!
※ここで公開するのは、アンケートの内容の一部です。あらかじめご了承ください。

まずはこの設問から。

◎好きなゲームがあれば、そのタイトル名を教えてください。

順位 好きなゲームタイトル
1 『メタルマックス』シリーズ
2 『ドラゴンクエスト』シリーズ
3 『真・女神転生』シリーズ
4 『ファイナルファンタジー』シリーズ
5 『モンスターハンター』シリーズ
6 『スーパーロボット大戦』シリーズ
7 『世界樹の迷宮』シリーズ
8 『ポケットモンスター』シリーズ
9 『Fallout』シリーズ
10 『ペルソナ』シリーズ

1位は、やはりというか、当然というか、『メタルマックス』シリーズですね。
ファンの皆さんの“メタルマックス愛”には、感謝の言葉しかありません。

2位には、日本を代表するRPG『ドラゴンクエスト』シリーズが入りました。
この人気っぷりは、誰もが納得するところでしょう。

3位には、『真・女神転生』シリーズがきました。
『ファイナルファンタジー』シリーズを差し置いての3位です。
これも名作ですね。ボクも大好きな作品です。
DSで発売された『真・女神転生 STRANGE JOURNEY』は、全ルートのエンディングを見るほど遊び尽くしたんですよ。
3DSで発売された最新作も発売日に購入したんですが、いろいろと忙しくてまだ遊べていません。
なんとか時間を作ってプレイしたいものです!

そういえば、『真・女神転生』×『メタルマックス』なんて企画を考えたこともありました。
悪魔と戦車と人間が三位一体となって冒険するRPG!
悪魔と戦車を合体させるなんて、ゾクゾクすると思いませんか?
アトラスさん、作らせてほしいぜよ~。

ちなみに、『メタルサーガ』は14位でした。
正直もっと上位にくると思っていたので、これはちょっと意外でしたね。

次は、これいってみましょう

◎本製品に登場した好きなキャラクターは誰ですか?

順位 好きなキャラクター
1 サーシャ
2 カリン
3 X-エル
4 ズキーヤ
5 ベルイマン
6 アビィ
7 ポチ
8 ウキョウ
9 ヒナタ
ラロ
11 ラッキーナ
12 Dr.ミンチ
13 ドラムカン
14 セイラ
15 鬼婆
16 コーラ
リモコン反太郎
18 クマ
19 パンサー
20 ギブ

キャラクターは多いので、20位まで公開しました。



アンドロイドのサーシャのゲーム上での強さ画面と、山本貴嗣氏の貴重なイラスト。
彼女がバイクになるという衝撃的な設定ではあったが、じつは劇的な運命に涙した方もいるのでは!? 

1位は、サーシャでした。
最初から同行するキャラクターは、さすがに人気も高いですね。
しかも、『メタルマックス』シリーズで常に人気のある“女ソルジャー”ですから。
この結果は当然と言ってもよいでしょう。



オールドソングの中華料理店「唐幻境(とうげんきょう)」にいるカリン。
『MM4』から追加された新職業の舞闘家だ。

そして2位は、カリン姉さん。
これにはボクもびっくりしました。
サーシャとは逆で、主人公のパーティに参加してくるのは遅めなんですけどねえ。
カリン推しというファンに、その理由を聞いてみたいところです。



レスラーのX-エル。アニメシーンで一瞬マスクを外した素顔が見えるため、それ用の絵も用意されていた。

3位は、X-エル。女版ドラムカンですね。
(運営注釈:『MM』シリーズでドラムカンといえば、『MM3』の主人公のことも指す。『MM3』のゲーム開始直後、主人公は記憶喪失の状態で自分の名前を思い出せず、しばらくドラムカンという名前で進行していた。X-エルは『MM3』の主人公と境遇が似ていることから「女版ドラムカン」とファンの間で呼ばれるようになった。)
自分がいちばん好きなキャラクターなので、この順位に入ってくれたのはうれしいです。
『MM4』を開発する際、主要メンバーごとにシナリオの担当が決められたんですが、じつはボクが「カリン」と「X-エル」だったんですよ。
そういう意味でも、このふたりの人気が高いというのは、とてもうれしいです。

ヒナタは、ラロと同じく9位。
主人公にしては、ちょっと残念な結果ですね。


『MM3』や『MM2R』でも登場するラッキーナ。『MM4』でも彼女の図々しさ(?)がキラリと光る。

驚きの結果と言えるのは、ラッキーナの11位でしょうか。
あの嫌われ者のラッキーナが、Dr.ミンチを抑えてまさかの11位ですから!

DLCからも、『MM3』の主人公のドラムカンと、ヒロインのコーラがランクインしています。
さすが、『MM3』からのキャラは強いですね。
逆に、マリアが20位以内に入っていないのは意外でした。

もうひとつ驚いたのは、オリビアの順位。なんと21位だったんです。
仲間になる手順が難しかったからか、ファンの気持ちを惹きつけにくかったのでしょう。

ちなみに、主要メンバーだけに絞って順位をまとめると、このようになります。

順位 好きなキャラクター
(主要メンバー)
1 サーシャ
2 カリン
3 X-エル
4 ズキーヤ
5 ポチ
6 ウキョウ
7 ヒナタ
ラロ
9 クマ
10 オリビア
11 ナッポ
12 ボロ

やはり、女性キャラが強いですねー。
男性キャラでは、ウキョウさんが主人公を抑えて6位にいます。
カリンもそうですが、“新職業”というアドバンテージもあったのかもしれませんね。

◎本製品に登場した好きなクルマは何ですか?

順位 好きなクルマ
1 ウルフ(Rウルフ)
2 10式
3 チハ
4 バイオタンク
5 デマーエ
6 タイガーⅡ
7 ダックハンター(対空戦車)
8 野バス
9 コルレオーネ(スポーツカー)
10 ラスプーチン

このシリーズで不動の人気を誇る戦車のウルフ。
『メタルマックス』に登場し、”赤い悪魔”の異名を持つハンターのレッドウルフが乗っていたのは、
真っ赤な戦車の「Rウルフ」だった。

1位は文句なしにウルフ! シリーズ随一の人気はさすが。
この人気ぶりなら、次回作があれば出演決定でしょうかね。


こちらは10式(ひとまるしき)。現在、日本の自衛隊の主力戦車がモデルです。



かつて日本で活躍した九七式中戦車がモデルのチハ。
チハの名前の由来は「中戦車」のチ、「イロハニホヘト」のハ(3番目に開発されたため)だそうな。

2位が10式で、3位がチハ。いや~、戦車の人気が高いんですね。
『MM3』の頃から、我々開発スタッフはバイクやネタ戦車(笑)を推し気味だったんですが、やっぱり『メタルマックス』といえば戦車ですよね。

バイオタンクの全4種類をモデリングする際にベースとなったイラスト。
ちなみに、クルマのデザインはすべて紀世俊氏で、左からティラノ、タコ、マンモス、クワガタとなっている。

そして、4位はバイオタンク!
このランキングではバイオタンクを4種類まとめて集計しましたが、その内訳はこのようになっています。

順位 バイオタンク名
1 ティラノ
2 タコ
3 マンモス
4 クワガタ

ティラノが1位なのは予想通りでしたが、マンモスよりタコの人気が高かったのは、正直意外でした。
皆さん、ああいうの好きでしょう? もちろん、ボクも大好きです!

クルマ全体のランキングに話を戻しまして、5位にはデマーエが入りました。
このネーミングセンスは……さすが宮岡さんです。
というか、ゲーム業界広しといえども、こんな名前をつけるのはあの人だけです!
デマーエのオススメ改造は、やっぱり翼型砲台ですね。
これ、めっそ笑えるので、未体験の人はぜひ試してみてください。

DLCのスゴカーは、3台もランクインしています。
タイガーⅡ(6位)は限定版の『Limited Edition』に収録。
野バス(8位)は『MM4』発売記念で期間限定無料配信していましたが、ラスプーチン(10位)のランクインには驚きです。
やっぱり、超巨大戦車は何物にも代えられない魅力があるんでしょうかね。
実際、『MM4』のラスプーチンはマジでデカいですから。

ちなみに、DLCを省いたランキングは、このようになります。

順位 好きなクルマ(DLC省く)
1 ウルフ(Rウルフ)
2 10式
3 チハ
4 バイオタンク
5 デマーエ
6 ダックハンター(対空戦車)
7 コルレオーネ(スポーツカー)
8 だんじり
9 レーサー
10 チェンタウロ(装甲車)
11 サーシャバイク
12 白バイ
13 スーパーカー

人物キャラクターのサーシャに比べて、バイク形態のサーシャの不人気ぶりには驚きました。
多くのユーザーがサーシャはバイクにせず、ソルジャーとして使っていたんでしょうね。
じつは、序盤ではサーシャバイクに乗っていると、かなり強いのでほとんど無敵なんですよ。
知っていましたか?

逆に、DLCのスゴカーの人気ランキングは、このようになります。

順位 好きなクルマ(DLCのみ)
1 タイガーⅡ
2 野バス
3 ラスプーチン
4 ゲバラ
5 モスキート
6 サイファイ
7 ゲパルト
エイブラムス
9 ソイヤウォーカー

ソイヤウォーカーに人気が集まると密かに予想していたんですが、なんと最下位でした。
これは、ボクにとっては予想外でしたねー。
そして、ゲバラの順位(4位)に驚きです。あのモスキート(5位)よりも人気があるとは!
雷神様ことゲパルトは、あまり人気がなかったようです。
『MM2R』で使いすぎて、もう飽きてしまったのでしょうか?

当初、タイガーⅡとエイブラムスは、ほかのスゴカーと同様にDLCで販売する予定でした。
けれど、販売戦略の一環で、タイガーⅡは限定版の『Limited Edition』、エイブラムスは店舗特典になりました。
DLCで戦車のラインナップが少なかったのには、こんなワケがあったのです。

さて、次はこの設問をいってみましょう。

◎本製品に登場した好きなモンスターは何ですか?

順位 好きなモンスター
1 機甲神話マルドゥク
2 ボニエ&クライヤ
3 ぐんかんサウルス
4 グスタフ兄弟
5 マイティ・マッスル
6 アホジョージ
騎甲サイゴン
8 ウルリッヒ
スローウォーカー
10 T13グロズヌイ
11 惑星カミカゼ
パンダダ
13 キュビズマ
14 マルデ・ファミリー
15 うろつきポリタン
サソリスタン
17 クラウドゴン
18 ショベルギドラ
怪人黒タイツ
ベルイマン
21 からっポリタン
タマゴン
ワルバラ
24 クロモグラ
25 クサリーマン
母艦サウルス
27 ジャンボ・マッスル
マボロシマッハ
29 カミカゼボム
火星クラゲ

モンスターは種類が多いので、29位(30体)まで公開しましたよ!

1位は、機甲神話マルドゥク。デザインは紀世俊氏。
『メタルマックス』史上、最大の戦車型モンスターですね。
撃破後にドロップするアイテムも良いものですから、人気1位も納得です。

2位は、ボニエ&クライヤ。デザインは山本貴嗣氏。
これは予想外でしたね。可愛さで人気を集めたというよりも、あの極悪な強さが人気の理由のような気がしますが、いかがでしょうか?
ボニエ&クライヤのイベントは、第一作目での無敵病院に出現するマッド・マッスルにオマージュしたものです。気づいてくれましたか?

「ちっ!
 ハンターかーーっ!

ボニエ&クライヤが発するこのセリフは、一言一句、当時のマッド・マッスルが叫んでいたセリフそのままです。
マップ名も、無敵病院にあやかって、無敵フィットネスとなっています。
『メタルマックス』の世界には、ヴラド・コーポレーションや、神話公司といった企業名が出てきますが、病院やフィットネスクラブを経営する“無敵グループ”というのもあったようです。
そういえば、ホテル経営大手の“金輪際グループ”というのもありましたね。

ハダアレ砂漠にいる、ぐんかんサウルス。
こちらがすごく攻撃しない限り、手を出してこないという、一風変わったモンスター。

3位は、ぐんかんサウルス。
今回、モンスターの存在に新たなスタイルを提示してみました。
それが「何度も戦えるボス級モンスター」です。
といっても、最初からそうなることを狙って作ったわけではないんです。
プレイする皆さんに、あのぐんかんサウルスとの戦闘を少しでも早く見てほしくて、ムリヤリ、序盤に配置したことから生まれたアイデアなのです。
予想以上に好評だったようなので、次回作でも登場させたいですね。
次はどのWANTEDモンスターにしようかな~。

グスタフ兄弟(4位)とアホジョージ(6位)なんかも上位にランクインしていますね。
これは、長距離戦が楽しかった、ということでしょうか。
長距離戦は『MM4』で採り入れた新たな試みのひとつでしたが、好評のようでうれしい限りです。

騎甲サイゴン(6位)、ウルリッヒ(8位)、T13グロズヌイ(10位)による“奇襲トリオ”も、上位にランクインしています。
シリーズ初の三つ巴戦、いや、プレイヤーを含めれば四つ巴戦になるのかな?
あの3体のWANTEDモンスターによる挟み撃ちは強烈ですからねえ。
その衝撃の記憶が、人気が高まった原因なのでしょうか。

複数のWANTEDモンスターを相手にする戦闘というのは、この3体に目が行きがちですが、じつはその前にマルデ・ファミリー戦で4体同時に戦っているんですよね。
以前なら「マルデ・ファミリー」というくくりで1体のモンスターとして扱うところですが、“ひとり生き残る”というシナリオ上の都合から、個別にWANTEDされることになったのです。

さて、次はこちらをどうぞ。

◎本製品で印象に残ったイベントや、町やダンジョンなどのマップがあれば教えてください。

順位 印象に残ったイベントやマップ
1 金輪際リゾート
2 軌道エレベータ
3 ソーセージ・イン
4 ベルエポ
5 ダム
6 スパイツリー
7 ブドウ館
8 オールドソング
9 ウンガウンガ
10 カイテン城

第9回でもちょっと取り上げた金輪際リゾート。
リゾート地ならではのイベントはもちろんだが、ユーザーを悩ませる事件も……!?

1位は、金輪際リゾート。
『MM2R』の「金輪際ホテル」に負けないインパクトをユーザーさんに与えたようですね。
しかし、これが1位と聞いて、質問の仕方を失敗したことに気づきました。
「印象に残った」ではなく、「おもしろかった」と尋ねるべきでした。

転送装置のエラーで行くことができる軌道エレベータ。
遙か上空にある軌道ステーションからの眺めは絶景。

2位は、軌道エレベータ。
これは作ったボクらにとってもうれしい結果です。
コラム第7回の「メタルマックス・トラベラー」でも書きましたが、『MM3』のときの軌道ステーションでやり残したことのリベンジをしたくて、今回の軌道エレベータを作りました。
これもまた皆さんの印象に残ってくれたようで、がんばって作った甲斐があるというものです。
軌道ステーションのイベントを作るのは、『MM2R』の「金輪際ホテル殺人事件」並みに大変でしたよ~。

この機会に打ち明けると、金輪際リゾートと軌道エレベータのイベントは、ボクがシナリオを書かせてもらいました。
どちらもマップ作りからとても苦労したので、こうしたアンケート結果が返ってくると、その苦労も報われるというものです。

ソーセージ・インといえばアビィ。いろいろなサービスをしてくれる。

3位は、ソーセージ・イン。
イベントがテンコ盛りになった、最初の拠点ですね。
宮岡さんが延々とこれらのシナリオ──膨大なテキストを書いていたのを、いまでも覚えています。

鐘の町・ベルエポ。町と地下道が複雑に絡み合い、ダンジョンのようになっている。

4位は、ベルエポ。
この町にある地下道のダンジョンは、『MM4』では数少ない立体視に対応しているマップなんです。
というか、なぜ『MM4』は3DS用ソフトでありながら全マップが立体視対応ではないのか?
その理由は、立体視表示の仕組みにあります。
立体視をするためには、右目用と左目用の画面を用意する必要があります。
この左右の画面に差異があることによって、目に映る映像が立体的に感じるのです。
右目用と左目用の画面を同時に描画しないといけないので、その処理は通常の2倍かかります。
『MM4』では、多くの場面においてハードの限界まで処理をしています。
そのため、通常の2倍の処理を必要とする立体視に対応するのは、そもそも無理があるのです。
とはいっても、せっかくの3DS用ソフトですから、処理が軽そうで、なおかつ立体視の効果が活かせそうなマップのみ対応するという処置を取ったわけです。


『メタルマックス』の世界では珍しく、満々と水をたたえているダムの風景とその内部。

5位は、ダム。
なかなか思い切った名前でしょう? ダムの町ですよ。
外観は富山県にある黒部ダムをモデルにしていますが、内部構造は静岡県の長島ダムを参考にして作っているんです。
けっこうソックリに出来たと思うんですけど……って言われても、そんなのわからないか。

いやあ、まだまだ語りたいことはありますが、キリがありません。
マップに関しては、いつか機会があれば「メタルマックス・トラベラー(『MM4』編)」で語りたいです。
いつかね……。

では、最後にこの質問。

◎限定版特典や購入特典として欲しいものを教えてください。

順位 欲しい限定版特典や購入特典
1 各種DLCコード
2 サウンドトラック(新曲、過去作アレンジ等)
3 設定資料集・イラスト集
4 フィギュア(戦車、キャラクター)
5 コミック

左から『MM3』、『MM2R』、『MM4』の各限定版で同梱されていたグッズ。貴重なものばかりぜよ!

1位は、各種DLCコード。
この結果には驚かされましたね。
DLCには批判的なご意見も多かったのですが、歓迎の声も決して少なくなかったのです。
その中でも多く見られたのは戦車のDLC。
次いで、WANTEDモンスター、装備アイテムの順でした。

2位は、サウンドトラック。
ゲームソフトの特典として定番とも言えるアイテムは、『MM4』でも人気を集めました。
これがついてくるから限定版を購入する、という方も多いようですね。

3位は、設定資料集・イラスト集。
コミックスよりも要望が多いことに驚きました。
ゲーム内では語り切れなかったいろいろな設定を知りたい、原画を見てみたい、ということなんでしょうかね。

4位は、フィギュア。
これも意外でした。
戦車は「プラモデルで!」という声もありました。
キャラクターのフィギュアというより、戦車のフィギュア、プラモデルが欲しいというのが、いかにも『メタルマックス』らしさを感じさせてくれます。

5位は、コミック。
ボクの中では、これが1位なんですけどね。
特典というよりは、もはや『メタルマックス』に欠かせないものになっていると言っても過言ではないでしょう。

また次に『メタルマックス』が作られるとしたら、さて、特典はどんなものが登場するのか?
ボク自身も楽しみです。できれば、この5つ全部つけてほしいぜよー。

というわけで、アンケート結果の公開は以上となります。




最後に、『メタルマックス』の未来の話を少しだけ。

ここで「『メタルマックス5』開発決定!」……などと書ければ最高なのですが、いまはまだ何かを言える状態ではありません。

『MM2R』は、シリーズのファンに寄り添った作りになっています。
とくに、旧作の『MM2』をプレイした人たちのことを考えて作りました。
だからこそ、オリジナルの物語に変更を加えないまま、できるかぎり新しい要素を追加した作りになったわけです。
『MM4』は『MM2R』を遊んだことのある方にも、十分楽しんでいただける作品に仕上がったと自負しています。
けれど、結果的にソフトの売上げは、ボクたち開発スタッフが期待したほど伸びてくれませんでした。
次回作では、これまで以上に新規ユーザーを獲得しないと、『メタルマックス』シリーズに未来はないと、強く感じさせられました。

『MM4』で、アニメーションムービーやボイスといった新しいことに挑戦したのは、その強い思いがあったからなんですね。
実際に買って遊んでくれたファンの皆さんからは「シリーズ最高傑作!」との声が聞こえるほど高い評価をいただいているのですが、残念ながら、現時点での売上げは芳しくありません。
作り手のひとりとしては、もう少し売れてくれてもいいんじゃないか? と思っているんですけどね。

さて、そんなわけで、皆さんからいただいたアンケートはもちろん、ネット上で見聞きした皆さまのご意見、それからビジネスとしての『MM4』の結果などを検討、吟味しながら、ボクたちはいま、次回作に向けて構想を温めているところです。

おそらく次回作は、もう一度『メタルマックス』の原点を見つめ直すようなものになるでしょう。
なによりもまず、ファンの皆さんに安心して買っていただけるものを作りたい。
これが、いまのボクたちの目標です。

果たしてそれが形になる日が来るのか? それはいつなのか?
現時点ではっきり言えることは何もないのですが、その機会があれば、必ずや、最高の『メタルマックス』をお届けしたいと思っています。
2年後? 3年後? いや、もしかすると17年後になってしまうかもしれませんが、どうか『メタルマックス』チームを信じて待っていてください。

それでは、最後にいつものあれを。
12回目の合い言葉を叫んでお別れしましょう!

「メタルマックスは、絶対オモシロイ……ぜよ!!!」

■今回の土佐弁

いごっそう……快男児、酒豪、頑固で気骨のある男などを意味する
こじゃんと……すごくたくさん
めっそ……たいへん、とても
~ぜよ……~だよ、~ですよ
PAGE TOP